FXとは「Foreign Exchange」を略した言葉で、日本語にすると「外国為替」、最近では「外国為替証拠金取引」という意味で使われています。
一般的には、FXを取り扱う金融商品取引業者(以下「FX提供会社」と言います)を通して取引を行う「店頭取引」、が主流ですが、そのほかにも「取引所取引」という取引方法があります。このページでは、「店頭取引のFX」(以下FX)の仕組みやリスクなどをわかりやすく解説します。
FXの仕組み
FXは日本円や米ドル、ユーロ、ポンドなどの2つの通貨(通貨ペア)を選択し、一方を買って、一方を売る取引です。通貨ペアのレートはそのときどきによって変わるため、売買の差額によって利益を得ることを主な目的として、取引が行われています。
この例のように、FXの簡単な考え方として「ある通貨ペアが値下がりしていたら買う」「その買った通貨ペアが値上がりしたら売る」という取引で利益を狙う方法があります。
または、その反対に「ある通貨が値上がりしたところで売り」、「値下がりしたところで買う」のように、売ることから始めて利益を狙う方法もあります。
こういった売り→買い、買い→売りの取引を、状況に応じて繰り返すことで利益の積み上げを目指していくのがFXです。
このような取引を、土日を除くほぼ24時間できるのがFXの特徴です。
元手が少なくても大きな利益を狙う「レバレッジ」
また、FXでは「レバレッジ」という仕組みを使うことによって、自分が用意した資金(「証拠金」と言います)の最大1000倍の額の取引ができます。
少ない資金でも大きな金額の取引をすることができるので、レバレッジや取引の仕組みについてもよく理解しておくと良いでしょう。
特に、損失が出た場合も金額が大きくなってしまうので、「諸刃の剣」だということを理解して、レバレッジを意識しながら取引をしましょう(このページの「FXのリスク」でも解説します)。
FXの収益
FXでは、2つの方法で利益を得ることができます。
FXの利益①「為替差益」
1つは、上の章で解説したように、ある通貨ペアで売買をして、その差額で利益を得る方法で、「為替差益」と言います。
ただし、同じ通貨ペアでも「売り値」(Bid)と「買い値」(Ask)が存在します。このBidとAskの価格差を「スプレッド」といい、これが実質的な取引のコストになるので、知っておきましょう。
FXの利益②「スワップポイント」
為替差益に加えて、長期保有することで利息のような利益を得られる場合があります。これを「スワップポイント」と言います。スワップポイントは頻繁に売り買いをせずとも、長期的にFXで利益を得られる可能性があるので、どちらについても理解しておくことが重要です。